ドリフト専用タイヤ
「ドリフト」と言っても「?」だった時代とは違い今では自動車などが横に走る走法だと誰もが知っている。
これだけドリフトが認知されるようになってドリフト人口も増えたのに、タイヤメーカーから【ドリフト専用タイヤ】なるものがリリースされていないのは何故だろう。
ドリフターの望むタイヤとして、
■価格が安い
■ロングライフ
■白煙モクモク
が上げられる。
安価なタイヤとしてアジアンタイヤが好まれる傾向があり、しかもロングライフだったりするもんだからドリフト初心者・中級者の間で愛好家が多い。
ドリコンに参戦するエキスパート達も走行会用のセカンドドリ車はもっぱらアジアンタイヤ。
今のドリフトタイヤ事情は、
走行会で遊ぶ=アジアンタイヤ
ドリコンで勝負する=国産ハイグリップ
といった所。もちろんドリコンでもアジアンタイヤを愛用している人も居るし、外国産タイヤメーカーがスポンサーになっている選手も居る。
なぜドリコンで国産ハイグリップタイヤを履くのか?それは、
ハイグリップタイヤに空気圧4キロくらい入れてぶん回すと白煙モックモクだから。
単走ではいかに派手に魅せるかがキモなので白煙は重点を置く要素。
追走ではグリップさせて後続車を離す、前走車に追いつく、降り返しの速度を上げるためにグリップの高さが重要になってくる。追走ではやや空気圧を下げて喰わせるセッティングにするのがセオリー。
走行会オンリーならば安価でロングライフなアジアンタイヤで決まりなのだけど、白煙モクモクもプラスしてくれたら嬉しいよね。
白煙モクモクタイヤの条件とは?
ズバリ、油の多さ。
ハイグリップタイヤはグリップコンディションを保つために油分の多いコンパウンド(化合物)が使われる。
このコンパウンドが摩擦熱によって一瞬にして燃えているのが白煙の正体。
要するにグリップ力があまりないようなタイヤでは油脂が少ないので よほどのパワーがあるクルマでない限り白煙をモクモク出すのは難しいのだ。
白煙とロングライフの共存はできないのか?
白煙はよく燃えるのが条件なので その燃料が必要。ここで言う燃料とはゴムの事。
短時間でより多くの燃料を燃やすことと、できるだけ燃やさないで長時間走れるようにする事を融合させることは出来ない。
しかしゴムそのものを燃やすのではなく、硬いゴムに微量の油を仕込み、その油を燃やす事は可能なのではないか。
つまり、摩擦に強くてグリップ力の低いドリフト向けのロングライフタイヤを作り、ゴム部分をスタッドレスタイヤの気泡のような構造で油のカプセルを閉じ込める。
はい、ロングライフな白煙モクモクタイヤの出来上がり。
価格設定次第では売れまくると思うんだけどな~
あんまり売れると「白煙」の価値が下がってドリコンでも目立てなくなるだろうけど。
ここまで書いといてなんだけど、
サーキットで白煙がモクモクしてるの苦手なんだよね。
アレ絶対体に悪いよ。
ドリフト走行会やドリコンではマスクを二重にして装着してます。